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「虹の橋」の詩
(KENZO訳詞)が
本になりました。
『さよならの合図―ペットロスから再び笑顔を取り戻すまでの90日間』
著者:松田朋子
出版社:メディアファクトリー
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■天国への樹-植樹協会
Trees to Heaven天国への樹
を地上にもという願いから、
天国への樹植樹活動を行うこと を主な活動としています。
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コリー犬のソラは、いつも主人のじゅんと一緒です。
夜が明け始めると、じゅんの寝床から這い出し、窓から近くの林の木々や空を長いこと見つめます。
そして時間になったら、じゅんの顔をべろべろなめまわして起こします。
朝食も一緒。ジュンの足下に座って、食べ物をねだります。
食べ物の中でも母さんがむいてくれるリンゴの皮が大好きという変な犬です。
「リンゴは甘いから虫歯にならないようにね」と言ってソラのお皿の上に置くと、
「ワン」といって1本につながったリンゴの皮を、端っこから上手に食べていきます。
出かけるときは、勢いよく飛び出し、鼻をくんくん鳴らしたと思ったら、すぐに玄関に引き返し、傘立てのところでお座りします。
「ああ、今日は雨が降るのね」と母さんはじゅんに傘を持たせました。
そうしたわけで父さんも母さんもソラのことをお天気犬と呼んでいました。
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散歩しながら、じゅんの通う小学校に行くのがソラには何よりの楽しみです。
蝶々を追いかけ、大きな虫やミミズを見ると「キャンキャン」といって、前足でつついたり、逃げまわったります。
ある時トンボがソラの鼻の上にとまった時があり、びっくりして小川に飛び込み、おぼれかかったこともありました。ソラは水が苦手です。
途中で出会った小さな犬が「ウー、ワン」とうなり声を上げて威嚇します。ソラは「キャイン」といってじゅんの後に隠れます。
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学校に着いたら、ソラは教室までじゅんの後をついていきます。教室の中に入ろうとせず、授業が始まると、ソラは教室の外の廊下でじっと待っています。
そして教室の方に耳をたてます。まるで授業を聞き入っているようです。特に音楽の授業が好きなようでした。生徒たちが歌い出すと、一緒に歌います。
「ク〜ンク〜ン、ワ、ワン、ワワンワンワン」
ちっとも歌になっていないので、みんなから「調子っぱずれのソラ」とからかわれていました。
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